次代を担う希望の星たち

第24回アジア賞総評

 審査員長 北村明也

 留学生の皆さんへ熱いエールを送りたい。皆さんは次代を担う「希望の星」ですと1人1人に語りかけてアジア賞の審査を終えました。胸の中に熱いものがこみ上げてきました。内容の吟味、日本語での表現力、訴求力といった審査を超えてどの作品にも感動しました。留学という得難い人生航路の中で未来を拓く真摯な姿は文章の巧拙を超えて心に響いて来るのです。1編1編読み終えるたびに思わず「頑張っていこう」と声をかけ続けました。

 コロナ禍を超えて

 今回こんなに多くの作品が提出されたのには驚きました。コロナ禍の中で何かと不自由な留学生活に深く同情しますが、その困難の中でよくぞ頑張っていると感服します。どの作品にも暗い退嬰的な影がなく溌溂としています。若者らしい意欲に満ちています。

  レベルの高さに感心

 今回の応募作は、留学というチャンスをどのように活かして行くか「夢」が語られていて爽やかな読後感でした。年輩者としての上から眼線でなく共に未来志向で行こうと共鳴共感します。

 グローバル化時代を生きる大きな視野で将来を考えている姿は心強い限りです。母国の将来だけでなく、アジアを、全世界を憂え、考え、提言している皆さんに深く心打たれました。

  信州との友情を

 アジア賞に応募した皆さんに是非お伝えしたいことがあります。縁あって信州を留学先に選んでくれた皆さんと末長くこの友情を温め発展させて行こうではありませんか。皆さんを教え、励ましてくださった先生や松本ワイズメンズクラブ、地域の人たちの願いです。

 

 

24回アジア賞授賞式ご挨拶

松本ワイズメンズクラブ会長

大和田 浩二

新型コロナウイルス感染症の影響は3年目になっても続いていますが、このアジア賞授与式はそのような中にあっても途切れることなく続けることが出来、ここに第24回目を迎えることが出来ましたこと、深く感謝申し上げます。

まずは故郷から遠い日本の松本の地で苦労の中に勉学にいそしみながら応募して下さった留学生の皆さま、これをバックアップしていただいた信州大学、松本大学、丸の内ビジネス専門学校の関係者各位、そして審査員の先生方、これを主催している松本ワイメンズクラブとその仲間たちに大きな敬意を捧げます。

今年のアジア賞では、24年前にアジアからの私費留学生を対象として始まったときからの大きな変革を迎えました。アジア賞の名前とその根本的な精神はそのままに、対象を全世界からと私費に限らない留学生に拡大したことです。

その結果、昨年までは多くても20数編だった応募者が今年は31編になり、アジア地域以外からの応募者も加わりました。

これからもこのアジア賞は続けられて行きますが、このような試みを通して、真の意味での地域の国際化が日本全体の国際化を推し進め、地域に住み・訪れる外国からの方々と共に本当に住みやすい私たちのこの地域を創り上げて行きたいと願っています。

 

 

TOP PAGE