「一人ひとりが大切にされ、信頼し合える社会を築くには」
松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科2年
ナラシンゲ・ウメンドゥラ
地球上で人類が誕生した時から今まで、人間は色々変わってきて、今では世界で一番偉くなっていると思います。今この偉くなった人間の生活において大切なもの―愛情、親切心がなくなっているように思います。人は生まれながらにして愛や親切心を持っていると思います。しかし、いつの間にかこの一番大切なものを失ってしまったのではないでしょうか。今の社会は愛や親切心を忘れ、お金だけを追い求めているように見えます。お金だけにこだわっている人は自分のことだけ考えて、他の人の事を忘れているように見えます。その人たちはいつか自分が死んでしまうことも忘れているようです。しかし、死んだ後はこのお金を持っていく事が出来ないことは知らないのです。私は人が死んだあと持っていく事が出来ると思うのは、自分が生きている間にした良い事や悪い事だけだと思うのです。それが分かっている人たちは、自分が生きている間自分だけではなく、他の人たちのためにできることをできる限りしながら生活をしていきます。このような人たちが死んだ後も、人々の心の中にずっと残って、生き続けると思います。
私の心の中にもずっと残っている事、それは2004年のスマトラ島沖地震のことです。スリランカではスマトラ島沖地震の津波で約6万人が亡くなりました。その時、1回目の津波で被害にあった人々を助けようと、軍や町の人々が活動していました。津波で流された電車の中の人を助けたり、建物に取り残された人を救助したり、溺れかけている人を助けるために皆、一生懸命働きました。しかし、その1時間後に1回目より大きな津波が押しよせたのです。20メートルぐらいの高さがあるその心がない波は国の中に入って1回目より大きな被害をしながら人々を救うために働いていたたくさんの人々の命も失いました。でもその人々は今も私の心の中に生き続けています。きっとスリランカの人々の心の中にずっと.........。25年ぐらい続いている内戦と津波見たいな自然被害になって困っている国で育ててきた私は人間の大切さよく分かります。
一人ひとりが大切にされ、信頼し合える社会を築くには、まず、自分の人生で、できるだけいろいろな人と出会って、新しい人間関係作りをしながら信頼関係をつくる事がとても大事なことだと思います。そのためには常に親切心と愛情を忘れないことです。お互い助け合って、お互い頑張る社会があると、困ったときに助けてくれる人がたくさんいると思います。このことは実際に私が経験しました。それは2007年の8月のことです。スリランカからとても遠いところにある日本で生活をするためにいつも面倒を見てくれた父が心臓の病気になってしまったのです。後期の学費払うことはもちろん、家族の生活まで難しくなってきたのです。私にはどうするカもなくて困っていた時、先生方や友人たちみんなが私を助けてくれたのです。みんなのおかげで来年の3月までの学費と、家族を助ける余裕ができました。日本で生活する私の周りは愛にあふれています。
お金は大切です。今の社会で生活をするためには、お金が必要です。生活の便利さも必要です。しかし、いくらお金があっても、このお金を人のために使えない、心がないロボットのようになるのはいいですか。ロボットのような人間になるか、それともきれいな気持ち、豊かな愛情、親切心を持っているいい人間になるか、もう一回考えて欲しいのです。 小さい時から両親の豊かな愛情で育った子供は、大きくなったら人を愛せるようになるのです。今の世の中はとても忙しくてロボットのような生活を送っている人がたくさんいます。そのような人たちには子供に愛情を注ぐ暇さえありません。
世界に目を向けて見たいと思います。今世界ではいろいろな悪い事が起こっています。動物より賢い人間はどうして動物もしない悪い事をしてしまうか。どうしてこのきれいな世界を汚くするのでしょうか。何も分からないで生まれて来る子供がどうして大きくなったら悪いことをするのでしょうか。このような問題が今の社会でだんだん多くなってきています。
心のない、愛情や親切心のないロボットのような生活はロボットのような人間を大量に作り出していくと思います。そしてこの世界はロボットだらけになり、殺人、戦争だらけに。悲しいことにそんな未来も想像にかたくありません。そんな未来にならないために、人を大切する、信頼し合える社会を作るために、愛情や親切心などを持っている人たちを育てたいと思っています。
2006年の4月松本大学に入学した私は、この夢の実現に一歩を踏み出しました。松本大学は幸せづくり大学をめざしています。せっかく日本に来て松本大学の学生として勉強しているのだから、そのテーマも考えて、幸せな地域や人々を作りたいと思いました。そこで故郷のナーマルオヤという地域を援助するプログラムを日本人の友人と一緒に立ち上げました。そのためにこの夏スリランカの舞踊団を松本に呼んでチャリティーショーを開きました。
地域で愛情や親切心を持っている人を育てれば、その社会から、また世界にいい人たちが出てくると思います。人々の考え方も変わると、お金持ちの人でも貧しい生活をしている人でもお互いに助け合ってきれいな世界になります。少しでも人の気持ちが分かる人たちが多くなると、今社会でよく見る我が儘な人たちがなくなると思います。日本ではギャンブルで多くのお金を使う人や、その他の遊びにお金を使う人がたくさんいます。そんな遊びよりも、人と触れ合って、お互いに助けながら生きていくのが楽しいと思う社会を作るために頑張りたいです。
私と私の家族が今まで生きていられるのは愛情と親切心をもった先生や友人たちが助けたくれてからなのです。そのことをいつでも心に留めています。私は将来、日本と行き来しながらNGOで働いて、幸せづくりのための事業を立ち上げていきたいと思っています。そして、スリランカと日本の間だけではなく、世界の貧しい生活をしている人々と、その地域を助けるためにその活動を広げていきたいと思います。毎日、学生生活をしていても、小さい事でも、出来ることで人や地域を助けたいと思います。そのために今までもらった皆の協力と力もずっと欲しいと思います。将来に生まれる子供たちに今より美しい世界を渡しましょう。