学ぶ大学〜留学の意義〜
信州大学理学部 数理自然情報学科3年 劉 春倩(中国)  


 私は日本に留学して三年間になります。この三年間で私自身の考え方が色々と変わったと思います。日本に留学をしようと思ったのは、私が中国にいた時に日本の電化製品は母国の製品はもちろん他の国の物より性能やデザイン、使いやすさの面で特に優れていて、このような優れた技術をもった日本で学びたいと思ったからです。だから当時、留学でもっとも大事なことは大学の専門的な知識や日本の最先端の技術を学ぶということだと思っていました。
 留学した最初の半年間は日本語学校で一生懸命勉強し、その後信州大学の理学部に入学しました。大学では日本人の友達ができて、一緒に勉強したり、遊びに行ったりして、充実した大学生活を送っていました。しかし、日本人の友達は友達同士なのにすぐお礼を言ったり、謝ったり、真剣に相談してもはっきりと教えてくれない場合や、曖昧な返事の場合が多かったので、友達と距離感があると感じました。中国の友人同士の間では、はっきりと自分の考えや意見を伝えるし、お礼の言葉は言わないのが当たり前です。だから日本人は冷たいと思うようになりました。この考えは親友との出来事によって180度変わり、留学の最も大切な事を学びました。私には同じアルバイトをしている親友がいます。彼女はなかなか仕事が上手になりませんでした。マネージャーはよく私に「あの子には一人で仕事を任せられない。」と嘆いていました。彼女の事を悪く言われるのは辛いので、彼女にできなかった仕事について、周りの従業員にどのくらい迷惑をかけているか、お客様には笑顔で対応することなど色々なルールを守って仕事をして欲しいとはっきり伝えました。しかし彼女は話を聞いた後、ひどく取り乱して号泣してしまいました。彼女は顔をぐちゃぐちゃにして、むせながらこう言いました。「あなたは何も知らないでしょ?そりゃ、私だって他の人から見たら仕事の覚えも悪いしミスばっかりするけどさ、私は私なりに一生懸命頑張っているんだよ。」私は相手の気持ちを考えずに一方的に親友を責めてしまったことを後悔しました。このとき、友達がなぜ曖昧な返事をしたり、よくお礼の言葉を言うのかわかりました。それは相手の気持ちを傷つけないためだったり、相手への気遣いという日本人特有の優しさなのだと思いました。
 最初は留学の目的は大学の専門的な知識や日本の最先端の技術を学ぶということだと思っていました。しかし留学の最も大事なことというのは国によって、その文化や習慣には違いがあり、それぞれにその良さがあるということを学ぶことだと思いました。